お口の健康情報

No.45『唾液による健康づくり』
 日頃食べ物を口に入れて噛んでいる行為が、どれだけ体の健康に影響を及ぼしているかご存知でしょうか?
噛むことで分泌される唾液中には、細菌に抵抗する成分、消化を助ける成分、血管や胃などの細胞を増やす成分などの有効な成分が多く含まれています。
また、唾液からのホルモンは顔の皮膚細胞の代謝を活発にし、ハリのある美しい肌を保つことができるのです。

 最近話題になっているメタボリックシンドロームに対してもよく噛んで唾液を分泌することは効果があるといわれています。
このように、噛むことで分泌された唾液は体の機能を高める効果があり、反対に唾液の量が適量以下に減少してしまうと障害を起こしてしまいます。
噛むこと以外でも、唾液の分泌には話したり、笑ったり、という行為などにより口の周りの筋肉が動いたり、また味覚を感じることが起こります。

 そのためには、口の中を清潔にし、きれいな状態を保つだけでなく、機能できる残存歯が少ない、入っている入れ歯が安定しない、放置している虫歯があるなどの口の中のよくない環境を改善することを心がけることが大切です。
日常生活で笑ったり、話したり、周囲とのコミュニケーションが増えることにより唾液の分泌量が増えて健康な体を作ることができるのです。

岡山市歯科医師会

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