お口の健康情報

No.47『キーワードは唾液!~潤いのあるお口で健やかな生活を~』
 最近、お口の渇きが気になる方が増えています。お口の渇きの原因のひとつに唾液の分泌の低下が挙げられます。生活の中でこのようなことはありませんか?(1)のどが渇く、(2)口臭が気になる、(3)舌がひりひりと痛む、(4)入れ歯を使うと痛い、(5)入れ歯が外れやすい、(6)味を感じにくい、(7)食べ物が飲み込みにくい。これらは全て唾液が不足することによって引き起こされる症状です。唾液は加齢や薬の影響により分泌が低下するといわれています。

 唾液には人間の身体にとって大切なはたらきが多くあります。第一にむし歯や歯周病になりにくいお口の環境をつくります。また、口の中の汚れや細菌を洗い流す洗浄作用や細菌の発育を抑える抗菌作用により、気になる口臭を防ぐ助けをします。歯や粘膜の保護作用は舌の痛みや入れ歯による傷を防ぎます。歯の支えのない総入れ歯が外れにくいのも唾液の効果です。

 それだけではありません。緊張して口が渇き上手く話せなかったこと、食べ物がのどを通りにくい、などの経験は誰にでもあることです。唾液は発音や発声を滑らかにする潤滑作用や食べ物を飲み込みやすくする作用、消化しやすくする作用、そして、味を感じることにも重要な役割を果たしているのです。

 このように唾液は口の中を潤すことで様々な力を発揮します。健康な口で美味しく食べる、楽しく話をすることは、健やかな生活には欠かせないものです。そこで、岡山県歯科衛生士会では、手軽にできる唾液分泌を促す方法として、唾液腺のマッサージをおすすめしています。(下図)是非、日々の生活に取り入れていただき、潤いのあるお口で健やかな生活をお過ごしください。

岡山市歯科医師会

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