お口の健康情報

No.53『キーワードはブクブクうがい!~食べる機能を保ち健やかな生活を~』
 厚生労働省の平成17年歯科疾患実態調査では、1日1回以上歯みがきをする人は、96.2%となっています。ほとんどの人が歯みがきを習慣化していることがわかります。歯みがきは口の中の細菌の数を減らすことで、歯を失う大きな原因である歯周病やむし歯を予防することはよく知られています。

 今回は、その歯みがきのときに一緒に行なう「ブクブクうがい」の効果についてお話したいと思います。

 それでは、「ブクブクうがい」をする様子を想像してみてください。まず息を止めて、少量の水を口に含みます。水が漏れないように唇はギュッと閉じています。鼻で呼吸をしながら、次にその水を口腔内の隅々まで行き渡らせるように、頬を上下左右にしっかり動かします。その時に水がのどに流れ込まないように奥舌と軟口蓋というところがぴったりくっついて喉を塞いでいます。終わったら唇が開き呼気とともに水を吐き出します。

 もう、お気づきですか?
 
 ブクブクうがいを上手にしっかり行なうと、食物を食べる時と同じ唇、頬、顎、喉、舌などの動きの機能訓練や呼吸とのタイミングの訓練になっているのです。つまり、「ブクブクうがい」は口の中の大きな汚れを取るだけでなく『おいしく食べるための機能訓練』の効果が期待できるのです。(下図)。

(1)少量の水を口に含み片方の頬を大きくふくらませて8回ブクブクします。
(2)反対側の頬で同様に8回ブクブクします。
(3)鼻の下をふくらませて上唇と歯ぐきの間で8回ブクブクします。
(4)同様に、下唇の下をふくらませて8回ブクブクします。 その後吐き出します。
社団法人日本歯科医師会発行「健康日本21リーフレットNo.5 毎日続けましょう!ブクブクうがい」参考

 (社)岡山県歯科衛生士会では「おいしく食べる機能」を保つ「ブクブクうがい」をおすすめしています、食事中にむせたり、食べ物が唇からこぼれたり、頬の内側に残ったりすることはありませんか?それは「口の機能低下」のイエローカードです。今日から早速、効果的なブクブクうがいを始めてみてください!

岡山市歯科医師会

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